自己紹介を…。

小さい頃から工作、手芸が大好きで、目にとまったものは、何にでも挑戦していた。幼稚園に上がる少し前に、母がしていたかぎ針編みに惹かれ、教えてもらいながら初めてマフラーを編んだ。色は継ぎ足しで全くぎこちないが、とにかく形になった。小2の頃、フェルト細工の虜になって、日曜日は特に朝から、目が覚めたらそのまま針と糸で一日中チクチクと、お人形、動物、食べ物、家具などを作っていた。何時間でも平気で作業できた。モンチッチの服も、自分の服も編み物やミシンで作るようになった。紙工作、イラスト、千代紙人形、ビーズ、お菓子作りなど挙げて行けばきりがない。自分の手で触って、手を使って物を作るということに、ものすごくどきどきわくわくする。それは今でも同じ。母が、一度も「危ないから、だめ!」と言わなかったことにとても感謝している。
日本で生まれ育ち、学び、社会人となり、そして今、フランスで陶芸をしている。
1997年渡仏。陶芸にはずっと興味があった。でも、教室に通いだしたのは、2012年の夏。ダニー・スリオ女史との出会いだ。週一行けるか行けないかだったが、ろくろばかりしていた。夢中だった。寝ても覚めても、仕事以外は、陶芸のことばかり考えて、2014年からは、彼女のもとで研修生という形で勉強をさせてもらった。ろくろが大好きだったが(陶土での)、磁土へのあこがれも強かった。色々と見聞き、読み聞きするなかで色土を組み合わせ模様を作ったり、その断面を模様として使ったりしているものを試したくなり、すぐにはまってしまった。それには、練り込み、練り上げという名前がついていることを知った。そして磁土での練り込みを始めた。どこを切っても金太郎、の金太郎飴方式で模様を作る技法。ダニーの専門ではなかったが、彼女はアトリエや素材を自由に使わせてくれ、逆に私のしていることにとても関心を示してくれた。ネットで色々探していると、「室伏英治」という名前、そして氏が本を出していることを知り、取り寄せ、また没頭した。一人で繰り返し作業しては、ダニーの窯で焼いてもらっていた。2016年春、一時帰国の際、思い切って、室伏英治氏に連絡をし、特別指導を仰いだ。そこで、氏に背中を押され、フランスで窯を持つことになった。同年の暮に、もう一度工房に伺えるチャンスがあり、更に教えを請うた。


以来、私は主にフランスで活動しております。